仕組みと種類について

財形貯蓄とは、労働者が給与から天引きして積立てることで、老後の生活のために貯蓄できる制度です。
企業が財形貯蓄を導入していない場合は、利用できません。
導入している場合は、企業から直接金融機関へ積立分が送金される仕組みとなっています。
こうした財形貯蓄には3種類あり、それぞれ目的が異なるのが特徴です。
1つ目に挙げられるのが「財形住宅貯蓄」で、住宅の購入資金やリフォームのための資金として利用できる財形貯蓄となります。
財形住宅貯蓄には条件があり、55歳未満で5年以上の積立が必要です。
財形貯蓄を1年以上行い50万円以上積立てている場合は、積立金額の10倍で購入資金の80%以内、4,000万までローンを組めます。
2つ目の「財形年金貯蓄」は、年金を受給するための財形貯蓄です。
財形年金貯蓄も、55歳未満で5年以上積立てる必要があり、受け取りは60歳以降となります。
年金の受給は65歳からなので、60歳の定年から受給までの5年間の生活資金用に利用する人も少なくありません。
3つ目は「一般財形貯蓄」で、住宅購入や年金など特定の目的はなく、自由に使用できる財形貯蓄です。
年齢などの条件はなく3年以上の積立てが原則ではありますが、1年間積立てれば払い戻せます。
財形住宅貯蓄や財形年金貯蓄と同時に行うことも可能です。
貯金をコツコツ行うことが苦手な人でも、給与から天引きされるため貯蓄しやすいでしょう。
設定額の変更もできるので、無理なく貯められる点がおすすめポイントです。
より詳しく紹介しているこのサイトも併せて読んでみることで、理解を深められるでしょう。